shiunからの手紙

Live different.

ハイウェイを歩いて辿り着いた、中国の田舎町

Day18:娘子关镇(niangziguan)→ 巨城镇(jucheng)= 17.4km

 
今日は自然と6時半に目覚め、軽い朝食を旅館の部屋で食べて、8時半から出歩。
 

 

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Day18: I walked out of this gate from 娘子关镇(niangziguan)town to start off my trekking. 

娘子关町へのゲートをくぐって、今日の旅がはじまる。中国では古い街に入る際、どの街にも独特のゲートがある。

 

 
山岳道の315省道から、まだ正式に開通してない高速道路に行き当たって、どうやら歩けそうなので入って歩いていくことにした。
 
まだ開通していない娘子关と書かれた高速道路の入り口には誰も人はおらず、勝手に入れた。
 

 

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I guess it means "stop do not walk into this tunnel" but I did :P

山道の高速道路のため、山を潜るトンネルが途中現れて、上に二つのバッテンサインが見えるが、進入してみた。

 

 

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I dominated the tunnel.

トンネルの中に入ると、ヒンヤリ涼しく誰もいないトンネルの中を一人ゆく。

 

 

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Beautiful landscape from the unopened highway.

ハイウェイから見える断層になった山岳地帯の眺めを楽しんだ。

 

クネクネした山道を歩かずに済んだ分、時間短縮できて、午後2時過ぎには目的地の町に到着した。今日は日差しが強く照りつける快晴日和だったので、午後過ぎの一日で一番暑い時間帯を歩かずに済んだのはよかった。

今夜は省道沿いの田舎町、巨城镇の民家の宿に宿泊している。旅がはじまって以来、最安値の一泊15元(約250円)で、ここでしか味わえない宿だ。

今日はお昼を食べ損ね、丸一日まともに食べてなくて、宿に着いて一安心したらお腹がぎゅるぎゅると鳴り出したため、早めに晩ご飯を食べに街へとくりだした。

ここはすでにもう、今までに見たことがない中国の田舎町。古い石造りの家々に、入り組んだ細道。ここで生活している町の人々。僕にとっては、新鮮な生活風景に、あちこちをキョロキョロとみる僕のことを、この村の人々の目にはどう映るのだろうか。やはり見た目は同じでも、きっと外部からやってきた人だと分かっているに違いない(日本からやってきたのはバレてないはず)。

町をぐるっと軽く歩き回って、一軒の旅店兼レストランを見つけて、そこで晩ご飯を食べることにした。

ご飯を食べながら、宿の女将と仲良くなって色々話をして、食べ終わってからも地元の人が混ざって会話がはずんだ。

地元に住んでる人から聞いてビックリしたのは、この町の水は、この町でたった一箇所しかない井戸水から、すべての町人が毎日汲みにきていることだった。村ではなく町なので、相当な人が毎日水を汲みにやってくることになる。どの井戸から水を汲んでいるのか、実際に見せてもらったが、表面には何やら不純物が浮いていて、蓋もなく決して衛生的な水とは言えない水を、すべての町人が飲み水として飲んでいるのだ。

この町はまだまだ貧乏だと、ここに住む町人は話していた。経済成長真っ只中の中国の大都市と、ちょっと外れた田舎町の貧富の差は激しい。もっと南に下った四川、雲南省の山の中に住む人々はもっと貧相な暮らしをしていると、同じ町人が教えてくれた。幸せな暮らしとは何か。人間にとって幸福とは何か。なぜ貧富の差がこんなにあるのか。色んな疑問が頭の中に沸いてきた。

僕はまだ自分が見たことのない、知らない世界でリアルにいま生きている人々の生活がどんなものか体験したい。そして、この旅で"生きる"ってどういうことなのか引き続き、追求していきたい。

 

Total: 354.2 + 17.4 = 371.6km

 

 

しうんより