shiunからの手紙

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有料観光チケットを無料で手に入れて、世界遺産の平遥巡り

Day 30:平遥(pingyao)→ 张兰(zhanglan)= 23.3km

今日は6時にかけたはずのアラームがかかってなくて、6時45分に目を覚ました。朝一の7時半から、昨日無料で手に入れた観光チケットを使って、友達と一緒に平遥の観光地巡りをする約束があって、少し急いで準備をして出かけた。

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霧かかった朝焼けが、この街にはよく似合う。

平遥に来て、一番最初に入ったお店で知り合って、一番仲良くなったヤンゾンさんと一緒に観光地巡りに出かけた。

まずは、中国の重要文化財AAAA景区に指定されてる、文庙(Confucian Temple)という1163年に建てられた寺院を訪れた。

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自分の道教や神に対しての知識が薄く、特に面白みを感じなかったため、他の寺院はパスした。

時間も限られているため、もう一つは大昔の銀行だった観光地を訪れてみることにした。

协同庆钱庄(Xie Tong Qing Draft Bank)というこれまたAAAA景区に指定された観光名所を訪ねた。

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どの観光スポットにも、まずチケットの検問所を通って中に入るのだが、朝からやる気のない観光所の従業員たちが出迎えてくれた。なにやらみんなスマフォのゲームに夢中で、どのくらい前の銀行なのか質問すると、ゲームをしながらおよそ700年前の銀行なのだと教えてくれた。

奥へと何層にも連なった構造をした銀行敷地内に入っていく。

およそ700年前からお金持ちの銀行員は、よい結婚相手として、ちやほやされていたらしい。この時代はまだ金とか銀とかでやりとりされていた物質的なモノの価値がお金の時代から、現代のパソコンの中で数値化された架空の価値に切り替わったのは大きな変化で、それ以外はお金に対する関心はこの時代からあまり変わらないように見受けられた。

中には昔の銀行の様子や、生活様式も再現されている部屋があった。

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そして、何層にも連なった部屋の最後には、地下金庫があって、今も昔も最も銀行が守るべき場所を潜入した。

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地下室は幾つかの小部屋に分かれていて、もちろん、本物ではない金や銀やらがあちこちで積まれていた。

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交換所と書かれた中で煙草を吹かしながら、会話を楽しむお爺ちゃん従業員たち。

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この武器が地下室に置いてあって、果たしてこれらの武器でお金を守っていたのだろうか。


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お金とは一体何なのか。

お金がないと人はどうなるのか。

その答えが知りたくて、去年自分はお金を所有しない無一文の旅に出た。

お金を所有しなくなった日から、これまで考えもしなかった色んな困難に直面したが、それでも頭を使えば半年間一日も食べれなかった日はなかったし、お金がない自由と制限を思う存分に味わった。

自然界とは違い、決して腐ることのないお金。そして、どこまでも増え続ける今のお金のシステムに、支配された現代社会の構造に、大きな疑問を感じている。


お金の話はこれくらいにして、午後から平遥の古城を離れ、蒸し暑い一日の昼下がりに、次の街を目指して歩いた。

途中歩いていると、前で歩いていた人に話しかけられ、そのまましばらく一緒に話しながら歩いた。

夕方5時前に目的地の小さな街に辿り着いて、旅館を探し回って、入り組んだ道の奥に一軒の古い民家の旅館を見つけた。

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今日の蒸し暑い天気に体力を奪われ、そこまで距離と時間を歩いていないのに、結構疲労を感じている。

お風呂はなく、今日はとりあえず早めに休むことにしよう。

Total: 569.1 + 23.3 = 592.4km



しうんより