親族と一緒に巡った绵山
Day 33, 34:长寿村(changshoucun)→ 绵山(mianshan)= 0km
昨日北京から会いに来てくれた親族と合流し、昨晩から同じホテルに宿泊し、今日は一日、親族と一緒に绵山という山を訪れた。
今年82歳になったお婆ちゃんもわざわざ北京から会いに来てくれた。
绵山入り口の広場から見た景色
绵山に登りはじめる前に出迎えてくれる広場、バスに乗り込むチケットを買うための立派なターミナル、そして断崖絶壁の山を大型のバスが登っていけるだけの綺麗に舗装された山道があるのは、绵山が観光名所として多くの人が訪れるよう、多額の開拓費がかかっていることが分かる。さらに、外国人観光客を見込んで、看板表記には中国語以外に、英語、日本語、韓国語で記されていた。
绵山へのアクセスは、自力の徒歩で登るか、もしくはバスに乗って観光スポットを移動しながら周る二通りで、自分一人ならもちろん徒歩コースなのだが、今日は特別に家族と一緒にバスに乗って観光地を巡ることにした。
一人120元(約2000円)のチケット代を払ってバスに乗り込み、車が通れるように開拓された山道を、大型のバスに乗り込んで登っていく。
绵山の美しい景色
绵山といっても、山々が連なっており、何キロにも渡って広い範囲に観光スポットはいくつもあって、その間をバスで移動できるようになっている。全部の観光スポットを周るには、一日では周りきれないほどたくさんある。
今回はまずバスで行ける一番奥地の観光スポットまで乗っていき、三つほど行きたい観光スポットを選んで、それぞれを親族と一緒に巡った。
バスを降りてまず訪れたのは、一番奥地の滝がある古藤谷駅の水涛沟という観光スポット。山に入っていくと、一気に気温が下がり肌寒く感じた。
歩いて30分ほどで最後には大きな滝が待っている。
続いて訪れたのは、栖贤谷という結構アドベンチャーな観光スポットで、自力で滝や川を越えて登っていくため、足場が滑りやすく、また中にはかなり傾斜のある階段を鉄の手すりに捕まりながら登っていく。
従姉妹の姉と二人で登りきった。
かなりコースは長く、片道1時間ほどかけて歩いて登れて、頂上にはエレベーターが通っていて3分で上がり下りできる。帰りはエレベーターに乗って、カップ麺を作る時間であっという間にスタート地点まで降りれた。
最後に訪れたのは、天桥という道教の寺院で、断崖絶壁にそびえ立つ天橋を歩いていく体験ができる。
ど迫力の断崖絶壁にそびえ立つ寺院
中に入ると、まず道教の大きな対極図が見える。
断崖絶壁に作られた天橋を歩いてみたが、下を見るとお尻がキュンっと引き締まった。
実は、この寺院は戦時中に日本軍によって焼き払われ、1996年から修復の工事がはじまり400の人々の手によって修復された。
これ以外にもまだまだ観光スポットは他にもたくさんあって、空気も新鮮で、自然豊かな景色を、120元で思う存分に楽しめる绵山は、山西省のかなりオススメな観光名所だ。
しかし、中国のいくつかの観光地を巡ってきて、一つ残念に思ったことがある。それは、せっかく歴史的に価値のある観光名所でも、現地の人からしてみればお目当てはただ観光客の財布の中身だ。それと無駄に作って置かれた人工物が、せっかくの自然を風景を台無しにしている。自然のありのままの風景を大事に保存するという考えより、いかに観光客を楽しませて金を落としてもらうかの方に重心が置かれているように感じられた。
人間が長年かけてつくった昔の寺院や、建物、山道以上に、自然は長い時間の中で自然と美しい風景となる。壊したら直せないものは壊さないという精神の元、多くの自然が自然のままに残ることを願う。
Total: 613.0km
しうんより