暑さにヤられる
Day 37:南关(nanguan)- 霍州(huozhou)= 18.5km
いちど5時半に目を覚まし、また眠りについて7時14分に起きた。準備して8時頃に宿を出発して、朝ごはんを食べて、9時から国道108に戻り歩行開始。
昨日に引き続き天気がよく、朝から強い日差しが照りつけた。
だいぶ髭も生えてきた、わたくし。
暑い日は、一日の中で最も暑くなる午後過ぎを避け、なるべく早く目的地に到着できるよう、午前中にできる限り距離を稼ぎたいところ。実際体力が満タンな午前中が一番歩ける。
好調に歩数を重ねていると、後ろから話しかけられて、振り返ると二人組の自転車に乗った若者だった。立ち止まって少し話をして、連絡先を交換し、記念に三人で一枚撮った。
彼らも一ヶ月かけてチャリで广州(香港の近く)を目指しているらしい。
長い夏休みがはじまった中国の学生達は、この時期を利用して旅に出る若者が増えているのかもしれない。
若者よ、がんばれ!(自分も含めて)
11時過ぎまで歩き続けて、いちど休憩を挟んだのち、再び歩き出すとまもなくフラフラして気分が悪くなり、どうやら暑さにやられたみたいで、無理をせずさらに一時間ほどお昼を食べながら木陰で休んだ。
すでに目的地までは残り一時間ほどの距離。若干熱中症になりかけて再び日差しの中に戻り、昼の時間帯を歩くのを少し心配したが、問題なく歩けた。
午後2時には目的地の街、霍州市に到着して、すぐ旅館にもチェックインできた。先ほど暑さにヤられかけて、今日は早めに旅館で休むことにした。
階段のみの古びれたビルの四階。
403号室が、今日の宿泊部屋。
10元値切れたものの60元(1000円)と高めの料金。ベット近くを歩くと床が鳴る。。(心の声:どうか床が抜けませんように!)
宿泊した403号室の窓から見える風景
夜になってもビルの工事現場の音は止まない。どうやら急ピッチで作られているみたいだ。
毎日の泊まる旅館を見つける際、自分の感覚とご縁に任せて大体一軒目で決める。理由としては、あまり無理して値切りたくないのと、安い宿を見つけるために何軒も宿を巡ることに時間を費やしたくないからだ。(幸い、見た目も話す言葉も中国人と変わらないため、初めから外国人料金を請求されることはない)
シャワーを浴びて、部屋でゆっくりしてから、到着したばかりの霍州市内を散策しに出かけた。夕方6時になっても西日が強く照り返し、外はまだかなり暑かった。
鼔楼は、明代の1583年に建てられた建築物で、市の政府重要文化財になっている。
夕方、街には渋滞ができるほど、人と車でごった返していた。ちなみにこの街は29万人(2004年)の人々が住んでいる。きっとあちこちで建設されている建物を見ると、今はもっと人口が増えているはずだ。
中国の色んな都市を歩いていて面白いのは、都市が育っていく様子を目の辺りにできることだ。この霍州市は、まだ急成長中みたく、凸凹の道路や、まだ貧しい地区も中心街を少し外れると見受けられた。急ピッチで進むこの都市の成長を、また何年後かに見てみたい。
人と都市の成長。
果たして人が成長してから、都市が育つのか。はたまた都市が育ってから、人は成長するのか。もしくは、一緒に育っていくものなのか。
人間が生み出す人間圏を、これからも注目していきたい。
Total: 667.2km
しうんより