shiunからの手紙

Live different.

ネットの海に浸かるより、リアルな旅にでて体験しよう

Day 65:西安市内 = 0km

今日は曇りの天気予報だったが、朝から雨に変わり、そのまま雨は降り続けた。

日本の正確な天気予報と違い、中国の天気予報はよく外れるため、実際に空の様子を自分で観察して予測する方がまだよく当たる。

今日は特に予定もなく、晴耕雨読を一文字替えて、晴歩雨読の悠々自適な雨の一日を過ごした。家にネットがないため、朝ごはんを食べてから友達と近所のカフェに赴いて、カフェラテを一杯注文して、それから各々のデジタルディバイスと戯れた。

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拿铁は、中国語でカフェラテの意味。
この拿铁という単語は(natie)、日本語に直訳すると「鉄をつかむ」という意味になるが、これは外国語の(latte)の発音を、ただ単に漢字の発音で当てはめているため、漢字自体に単語を説明する意味を持たない。

僕はカフェにパソコンを持ち込んで、早速WiFiに接続し、普段じっくり浸かることのないネットの海に飛び込んで、久しぶりに情報のシャワーを浴びた。

五時間ほどネットの海に浸かり、情報を浴びるのに疲れたところでオフラインにして、カフェを後にした。

このオンラインの五時間を振り返ってみて思うのは、いくらネットを見ても、自分のリアルな体験に変換できなければあまり意味がないということ。他人のフィルターを通した情報は消化が悪く、自分の実体験(行動)を元に自分の中から生まれた情報はすぐに消化でき、自分のものとなる。

いくら他人が体験したことを読んだところで、その体験はその人のものであって、知っただけで自分のものになることはない。なぜなら自分の体験をするためには、自分のフィルターを通したプロセス(思考、行動、体験)が必要で、その効果的な方法の一つが、"旅に出る"ことだ。それも、自分の衝動的な何かに突き動かされた旅の方がいい。ただ単に有名な観光地を巡って、誰かに見せびらかすために写真に収めただけの旅では、実に表層的で旅の本質的な意味からかけ離れている。

そう考えると、いま歩く旅をしてる自分にとって、ネットの情報の価値は薄く、自分の歩く旅で見て感じる貴重なリアルな体験の毎日に集中した方がいいという結論に至った。


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晩飯には、昨日仕入れておいた野菜とバーモントカレーのルーを使って、スタンダードな日本味のカレーをつくって振る舞った。

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二人には喜んでもらえて、日本味のカレーの評判はよかった。

Total: 1134.9km



しうんより