Shiunからの手紙

Live different.

高級ホテルからのテント泊

Day 98, 99:武连(wulian)- 梓潼(zitong)- 魏城(weicheng)= 62.4km

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昨日ようやく長かった山道を抜け、梓潼という街にたどり着いた。街に入ってから、いい宿も見つかり、ここで二泊して明日は一週間ぶりの休息日を設けるはずが、ここで事件が発生した。
コピーするために預けたパスポートが、警官二名と一緒になって戻ってきた。警官の話によると、この街では外国人は決められたホテルにしか宿泊は許されず、はじめてパトカーに乗りこんで案内されたホテルに移ることになった。

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宿泊するはずだった部屋。。

外国人を接待できる資格を持ったホテルだと、当初の三倍の宿泊料158元(2760円)と経済的に痛手を負うことになったが、案内してくれた警官はとてもいい人で、貧乏旅人の心を汲み取って、高級ホテルで一番安くなるよう値切ってくれた。部屋に案内される前、警官と握手を交わして感謝の気持ちを伝えた。谢谢!

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移った豪華なホテルと部屋の様子。
まあ日本に置き換えると、漫画喫茶に一晩泊まるのと大体同じくらいの料金でこれだけいいホテルに宿泊できたと視点をずらして考えると、少し得をした気にもなれた。


せっかくいいホテルに宿泊したのと、ここ数日は連日で長い距離を歩いてきたので今日の午前中は半休することにして、ホテルの部屋でゆっくり過ごした。歩き出したのは、お昼を食べた後からだった。

ちなみに今日で中国徒歩横断を開始して99日目、明日で三桁目に突入する。今週末には四川省の首都,成都に到着できる予定でいる。そして成都で秋冬に整備を整え、いよいよ最終目的地の雲南省昆明へと向けて旅立つ。ここまで1800kmと、ゆっくりでも歩き続ければ遠い処に辿り着けるもので、このゆっくりの中に旅が詰まっている。

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歩きはじめて、ふと空を見上げると二機の飛行機が飛んでいた。地上から見上げると一見、空の世界をゆっくり飛んでるかのように見えるが、飛行機からは歩く人なんて見えもしない。でも確かに毎日コツコツと、僕は次なる目的地に向かって歩いているのだ。

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午後から4時間半歩き続けて、午後5時には魏城という小さい街に到着。街に入ったすぐのところで旅館も見つかったのだが、部屋でホッと一息をつく前にまたしても外国人で引っかかってしまった。さらに旅館の人の話によると、この街に外国人が宿泊できる旅館はないらしい。真相を確かめるべく、一旦警察署に寄って詳しく話を聞きに行った。

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この旅ですでに何度か宿泊のことで訪ねている公安派出所(警察署)。
警官に事情を聞くと、確かにこの街では外国人が泊まれる宿はなく、次の目的地の绵阳という街でも外国人宿泊の資格があるホテルにしか泊まれないという。
なぜここまで外国人への取り締まりが厳しいのか尋ねてみると、あっけらかんに「この绵阳では核兵器をつくっているから」という衝撃的な答えが帰ってきた。後から恐る恐る中国のGoogle百度で調べてみると、確かにそんなことが書いてあった…。

国の定めと核兵器のせいで、日本国籍の僕に残された選択肢は、前に進むか、何処かでテントをはるかの二者択一を迫られ、街の片隅にテントを張ることにした。

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昨日の高級ホテルから一転、今晩はテント泊というギャップ。

そんなギャップも楽しみながらこの旅はつづく。そして核兵器のいらない、平和な世界が訪れることを心から願っている。

Total: 1883.4km



しうんより