Shiunからの手紙

Live different.

人里ない40kmオーバーの山越えに備えて

Day 120:瓦泽(waze)- 让阿卡(rangaka)= 13.9km

昨晩は毛布に包まり、朝まで一度も起きずにぐっすり眠れた。今朝は7時前に起き上がり、宿の女将さんが準備してくれた朝ごはんを食べた。泊まった宿では、女将さんと二人の高校生の娘さんがとても親切に相手をしてくれた。中国でこれまでにない、チベット民族のおもてなしを感じられた。

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朝ごはんのメニューは、(パン)に、泡菜(大根の漬物にラー油をかけたもの)、牦牛(ヤクという牛に似たチベット高原地帯に生息する哺乳類)の牛乳、バター、チーズとヤクづくしの料理がテーブルに並んだ。牛乳よりも少し癖のある味で、自分は近年ほとんど牛乳を飲まなくなったので少し苦手になったが、この土地に住む人々の食を知る上で必ず一度は食べるように心がけている。たっぷりとヤクバターをパンに塗り、お腹いっぱいに食べ、ミルクも残さず飲みほした。

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少し日が昇って暖かくなるのを待って、9時から今日の歩行を開始した。

外に出るとまだ冷気が山を覆い、とても寒く感じられた。身体があったまるまで服を厚手に着込んで、少し先の街を目指して歩き出した。

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歩き出して一時間ほどで新都桥という街が見えてきて、そのまま街中を通り過ぎていった。

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昼に近づくと天気も次第によくなり、太陽の光が高山地帯を照りつけた。

心地よい寒さと日差しを浴びながら、道沿いのチベット風の家々を興味深く一軒ずつ見てまわり、景色を楽しみながら前に一歩一歩進んだ。

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当面の目標である理塘まで195km,チベット自治区の区都ラサまでが1670km。
ちなみに僕はラサまでは行かずに、理塘ら南下して雲南省に入るのだが、ほとんどの旅人はこの国道318でラサを目指す。

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途中見かけたチベット風なお家。とてもオシャレで、ユニークである。

お昼12時まで歩いて、道端で休憩を取ることにして、今日は初の自炊装備を使ってみることにした。

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小型のガスコンロで問題なくお湯を沸かせて、インスタントラーメンを作ることに成功した。これでどうしても飯屋が見つからなくても一安心だ。

一時間ほどお昼休憩をとって、午後1時からまた歩きはじめて間もなく、ある看板が目に入った。

「ここから先2km進むと、40km以上人里はありません。」


これはとある宿屋の看板で、きっと客引きのための嘘であってほしいと願ったが、少し進んだ先にちょうど警官が居たので聞いてみると、確かに看板通りであった。もうすでに午後で40kmを半日では歩けないため、道を戻って近くで宿と食料を補給できるところを探した。

幸い、それほど道を戻らずに小さな売店を見つけ、そこでインスタントラーメンやらスナックの携帯できる食料を買いあさり、ラッキーなことに宿も隣接されていて、一石二鳥で今晩の宿も確保できた。しかも部屋はチベット風のかなり好印象な部屋で、宿代もまずまずの一泊50元(875円)。

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午後2時にはチェックインでき、今日のところはゆっくりして、明日40kmの山越えに備えることにしよう。


【おまけ編】
早めに宿に着いて時間があったので、ふらりと裏山にハイキングに出かけた。

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登り始めたのは午後4時半。

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山を登る途中にあった、チベット仏教に関連する飾りもの(なんのために置かれているかは分からない)。

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頂上まであと一歩。。

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たどり着いた頂上からの景色。
約30分で登頂できた。

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頂上にたどり着くまで全く気づかなかったが、天辺でふと見渡すと、遠くに連なる雪山を一望できた時は感動した。

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明日の山越えの道のり。

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登頂記念に一枚。
頂上では西日が強く照りつけた。

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ヤクと影の僕。
下りは、30分かからずに下山できた。


歩くのも好きだが、登るのも好きだ。

自分の足と手を動かし、息を切らして登った先で見れる風景は一味違う。
登る時の視点、頂上で見る景色、下山する時で様々な角度から山とそこに広がる世界をスリリングと共に味わえる。
道がない山なら、頂上まで登れるか分からないが、自分で道を見つけて、どうにか一番上の天辺を目指すことはどこか己の人生の縮図のようである。

人生でいちど登ると決めた己の山は、どうにかして最後まで登りきりたいものだ。

おまけ編、以上。

Total: 2224.3km



しうんより