黄金に光り輝く雲南省最大規模のチベット仏教のお寺
Day 147:香格里拉(Shangri-la)
シャングリラ滞在三日目の朝は8時に起き上がった。カーテンを開けると今日も快晴の青空が広がり、気持ちのいい朝を迎えた。
昨日はろくにお昼も食べず、午後には遠征サイクリングに出かけてがっつり体力を消費したのに、晩飯には多くの外国人客で賑わうアメリカンな"Compass"というカフェ&レストランにてパスタを食べたのだが、量が思いの外少なく、腹五分目のまま眠りについた。
なので今朝は起きてまもなくお腹が空いてきて、今度はアメリカンな朝食を食べに昨晩と同じ店に出向いた。
お腹を空かせた僕は思い切って、"Big Breakfast"というビックな朝食セットを頼み、選べる中からオムレツ、フレンチトースト、ベークドポテト、フルーツにコーヒーをチョイスした。そんなBig Breakfastセットは42元(約760円)。
中でもフレンチトーストは美味しく、朝食を食べに来ていた他の外国人のお客さんもうまいと褒めていた。
昨日今日と連続で二度訪れたわけだが、このお店には圧倒的に外国人のお客さんが多く、マネージャーも外国人の女性の方だった。メニューも英語表記が成され、味も好みも完全に外国人をターゲット。値段も他のお店に比べれば割高だが、観光に訪れた外国人からすれば自国よりかは安く感じられるはずだ。
自分の場合はすでに中国のレートに慣れ、普段なら高すぎる一食の食事代だが、大きな街に到着した際の食の楽しみとして、割高だけど洋食や日本食を食べたくなる。
お腹いっぱいに遅めのブランチを食べ終え、今日のお昼に届くはずの北京で再発行してもらったSIMカードが届いてるか確かめにホテルに戻った。
ところが、ホテルのフロントの人に聞くとまだ届いていないという…。嫌な予感が頭をよぎり、慌てて速達の配達の人に電話して確かめたところ、すでに近くにいるとのことでホッと一安心した。それからまもなく配達の人がやって来て、無事iPhoneをなくす前の番号に戻り、そして電波さえあればネットにいつでもアクセスできるようになった。
これでめでたしめでたしと思いきや、別の問題が発覚した。届いたSIMカードの大きさがmicro USIMで、iPhone5cに装着できるのはnano USIMなため、サイズをさらに一回り小さくしないと入らないのだ。
それならばと、シャングリラ市内の携帯ショップでSIMカッターというSIMカードを必要なサイズにカットできる道具で切ってもらおうと、昨日とまた同じお店で自転車を借り、SIMカードをポケットに詰めこんで携帯ショップへと急いだ。
一軒目の携帯ショップにはSIMカッターがなく、二軒目ではnanoに対応するものがなく、三軒目で別のお店を紹介され、四軒目にはSIMカッターはあったものの、microからnanoサイズにカットできるものがなく、お店の人からカットできないと言われてしまった。。。
まさかSIMカードのサイズで、こんなに苦労するものだと思わず少し途方に暮れていると、お店のお兄さんが「ハサミでもカットできるよ」と提案してくれた。
でも自分にはSIMカードのカット経験がなく、もし仮に失敗すれば再度北京から再発行してもらい、速達で送ってもらわないといけない大きなリスクがあった。
そこで、ここはお店のお兄さんにカットを任せて、無事にnanoサイズにカットされることを祈りながら、お兄さんの作業をじっと見つめた。
サクッとすぐにカットは終わり、作業台でカットしきれない細かい部分を削り、iPhone5cに挿入されて反応を待った…
ああ、神様…ありがとう。
お兄さんの手によってカットされたSIMカードは、無事iPhone5cに読み込まれた。
今日はこのままもう一日シャングリラに滞在することにし、午後の空いた時間に標高3300mにある雲南省最大規模のチベット仏教のお寺、ガダン・松賛林寺にサイクリングで行ってきた。
お寺までは、市内中心部から3kmほどと遠くはなく、30分も経たぬうちに観光地区まで漕いでいけた。お寺と観光地区に入るのに、どうやら110元もするチケットが必要みたいだったが、買わずに抜け道を探すことにした。
チケットオフィスのすぐ横をすぅーとチャリで中の道に入れて、松賛林寺にも他の団体の観光客に紛れて入所できた。
遠くから見た黄金に光るガダン・松賛林寺。
近くから見た様子。
中央の一番大きな仏堂。
※中は全て写真撮影は禁止のため、巨大な仏像の姿は写真に収めていない。
と言いながらも、仏像以外で気になったものを二枚だけ盗撮した。
観光客によって投げ捨てられたお金。
仏教かといって、いま最も信者が多い、"お金教"に逆らうことはできない。
一時間ほどお寺のエリア内を巡り、帰り際に気になる"ある場所"に寄った。
グーグルのような色使いで書かれたチベット語だが、実はここは、山の上の山林地帯の一帯で"天葬台"と呼ばれ、チベット仏教では伝統的な死んだ人を葬る方法で、死人の遺体を鷹やカラスに食べさせ、少しも残らずに鳥たちが食べきれば天国に上る良い兆しとして信じられている。
この山林を歩き回っている途中、もしかしたら残こされた死体を見るんじゃないかと辺りを見回したが、観光地だからなのかさすがに死体は見当たらなかった…。
年末にはお家に帰って家族と過ごせるよう、頑張って歩こう。
しうんより