shiunからの手紙

Live different.

山のトゲトゲを食らってからの天然温泉

Day 158:沙溪(shaxi)- 牛街(niujie)= 35.0km
 
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今朝は7時半に目覚め、二度寝したくなる気持ちが襲ってくる前に起き上がった。沙溪一帯は盆地のため、まだ太陽は山に隠れて日が当らず寒い中、テラスに座って深呼吸した。
 
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宿泊した「58号小院」の朝食。
朝食つきで、ほんのり甘みのあるパンと、濃いめの豆乳、目玉焼きのセット。
アレックス、ウェイリーと三人で朝食を取り、旅立ちの準備をして、出発する頃には9時半近くになっていた。
 
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今日からアレックス、ウェイリーとは別行動になり、また一人歩き旅に戻った。ウェイリーはもう一日沙溪古城に滞在し、アレックスはビザ延期のため一足早く大理に向かった。
 
今日は35kmの山越えで少なくとも7時間はかかるのに、歩き出したのは10時と少し出遅れてしまった。
 
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昨日サイクリングでのハードな山登りで両脚の太ももに疲労が残る中、今日は徒歩での山登りがはじまった。
 
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登り途中に見つけた、面白い木目の模様。なんだか世界地図のように見えた。
 
山の中を通っていたのは砂利道と石畳の小道で、時折、脇道から森林の中の古い抜け道を見つけては近道して歩いていった。午前中は上り坂が多く、汗水かいて息を切らしながら登っていった。
 
どんどん登っていくと道を走る車はほとんどなくなり、ひと気もなく、静まり返る山の中をただ一人歩いた。
好調なペースで歩き続け、午後1時過ぎにお昼休憩を取り、買っておいたバナナと包子(パオズ)を頬張り、寝そべって20分ほど軽く仮眠をとった。静寂の中、風でなびく木々の音を聞きながら、すぐに眠りについていた。
 
午後2時にSiriでセットしたアラームがなり、起きてまたザックを背負い、抜け道の続きを進んでいった。
 
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午後3時前には山の頂上に到達し、今日の目的地である牛街村も一望できた。ここからは街を目指して、ひたすら下山。
 
山の抜け道をできる限り利用し、思ったより早く山越えを果たしたのだが、最後の下り道で雑草のトゲトゲが刺さりまくった。
 
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こんなにびっしりと雑草の種が刺さって、僕は考えさせられる。「なぜ雑草には目がないのに、近くを通る動物や人間に種を運ばせる手立てを思いつき、進化できたのか?」と。生物の多様性の謎は深まるばかりだ…。
 

トウモロコシ畑を横切る際に数多くのトゲトゲ雑草が生えており、一瞬軽く触れただけで全部ついてきて、後始末が大変面倒くさかった。

 
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なんとかトウモロコシ畑から脱出し、トゲトゲの後始末をしながら、午後5時には山を下り終え、街までさらに一時間ほど田舎道を歩いて、牛街村に到着した。
名前の通り、確かに街の中を牛が歩いていた。
 
今日はこの村に目指し、温泉を入れるのを楽しみに歩き続けてきた。村のあちこちに温泉宿の看板が掲げられ、どうやらこの村の下には天然の湧き水が湧いているようだ。
 
少し歩いて良さそうな一軒の温泉旅館に目星をつけ、宿泊料は温泉込みで一泊50元(約900円)とお得感がある。
 
旅館で荷物を下ろし、まずはペコペコの空いたお腹を満たすためにすぐ近くのレストランでお腹いっぱいに晩飯を食べた後、旅館に戻り、お楽しみの温泉へと向かった。
 
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日本とは違い、個室が並ぶ中の部屋⑻に案内された。
 
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一人で浴槽を独占し、一日歩き通して疲れた体が温泉に浸かった瞬間、一日の最高に気持ちいいひと時を迎えた。
 
「温泉」という飴と鞭で、今日は頑張って山越えして歩いてこれた。
 
昆明までに、また温泉がある街が訪れることを期待したい。
 
Total: 2491.1km
 
 
 
しうんより