信じる日本、信じない中国
日本から中国に渡って、二週間が経ちました。
久しぶりに日本の外から中国と比較して、日本のことを考えたり、
約5年ぶりに自分が生まれた国に帰ってきて、中国の変化を日々肌で感じています。
さて、今日は日本を離れてみて、日本について今思うこと、中国でいま感じてること、二つの国を比較して考えてみたいと思います。
日本を、信じる国。
中国を、信じない国。
に例えてみます。
信じる日本
まず僕が考える日本の特徴は、
- 礼儀が正しい
- 譲り合いの精神がある
- いただきます、ごちそうさまをする
- 日本は、相手のことを信じる関係で成り立っている
日本から中国にきて、まずびっくりするのは人の多さでしょう。
どこに行っても人人人。。。
今はさらに車と、みんな片手にスマフォを持っています。
信じない中国
次に僕が考える、日本と比較した中国の特徴は、
- 経済成長真っ只中
- いただきますはなく、バラバラに食べはじめる
- 家族にはとことん尽くすが、知らない人には譲らない
- 家族以外の人は、簡単には信じない(まず相手を疑う、さもなければだまされる)
中国に帰ってきて、中国の親族、家族から口酸っぱく言われるのは、「中国と日本は違う。だから中国では、知らない相手のことを簡単に信用してはいけない」ということです。
全く違う成長過程にある二つの国
日本と中国を比較して考えてみると、二つの「国」というシステムは、違う成長過程にあるんだなと思わされます。
まだ経済成長の真っ只中にいる中国と、成熟した日本社会は、二つの国として全く違う問題を抱えています。
中国は、だだっ広い国土と、13億人の国民を統制しなければならないため、ネットやメディア等の情報規制があり、一党独裁による、国のコントロールが多く見受けられます。
一方、日本はすでに経済成長を遂げ、さらには日本少子高齢化により、国民がどんどん減ってきている状態。日本は中国に比べると、自由度は高いけど、古い日本式システムがいつまでも蔓延ってて、変わる気配はありません。
経済成長を重視する中国は、深刻な環境汚染の問題を抱え、これから何十年もかけて少しずつ改善していかなければならないし、日本は、新たなヴィジョンが必要で、日本の古いシステムが書き換えられれば、まだ国として甦る可能性はあると思います。
でも、僕はどの国の可能性より、これからは個人の可能性の時代だと信じてます。
国の中の一人ひとりの個人は、より自由で、自分の生き方を選択できる時代になりました。
しかし、そのためにはまず、自分はどんなことが好きで、どうな生き方がしたいか、自分なりの思想と哲学を持つことが必要になります。
別に日本と中国を比較して、どっちの方がいいとか言いたいわけではありません。日本を離れてみて、二つの国を比較できることで、日本の常識の当たり前が、中国では当たり前じゃなくなったり、日本の良さを再発見できたり、中国のいいところを見つけたりするのが楽しいのです。ものは見方によって変わるのです。
日本を離れて、日本では当たり前だったことに、もっと感謝できるようになりました。
感謝の反対は、当たり前。
当たり前な幸せに気づき、もっと大切にできたら幸せだなと思います。
しうんより