shiunからの手紙

Live different.

歩く旅の醍醐味

Day5:涿州(Zhuozhou)→ 高碑店(Gaobeidian)= 18.4km

 
今日は朝6時に目が覚めて、シャワーを浴びてから、ホテルの部屋で軽く朝食をとって、8時半から歩きはじめた。
 
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涿州の街から歩いて国道G107に戻る途中、何やら馬の形をしたオブジェを作ってる人を見かけて、気になってので立ち止まって話かけてみた。
 
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以前、自分で竹を使って丸い球体を作ろうとしたことがあって、これがなかなか難しかったので、「よくできてますね〜」と褒めたら、これはまだ完成品ではないらしい。
 
このように何かしらの理由で出会った人から必ず聞かれるのは、「なぜ歩くのか?」という問いだ。これを聞かれるたびに考えるが、やはり歩くのが楽しくて、好きだから歩いてる。こうして、歩くことで通りすがりに出会う人たちとのちょっとした会話や、その出会い自体がかけがえのない歩く旅の醍醐味だと感じている。
 
国道に戻り、まっすぐ前にのびる道をひた歩く。少しも変わらない遠く目の前の光景を見つめながら、歩行の速度がだんだんと上がってくる。ランニングハイがあるように、ウォーキングハイもある。無心になって、一点を見つめ、ただただ歩けると距離も一気に進むし、何より気持ちがいい。
 
しばらく歩いてると、昨日と同じように両道の脇で、道路を作ってる人々を見かけ、そのうちの一人に、声をかけられてエールを送ってもらった。
 
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またしばらく歩いて、休憩しようと荷物を下ろすと、道路の向こう側から、道路を管理する仕事をしているおじさんが近づいてきて、何をしてるのかと聞かれ、休憩しながらこのおじさんとしばらく話をした。今日はよく通りすがりの人と話す機会に恵まれていて、出会い日和だ。
 
朝あまり食べなかった分、道路のおじさんに教えてもらったところで、少し早めのお昼休憩を取る。
 
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パーキングエリアの食堂
 
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ジャンボ胡瓜をサービスしてくれた。
 
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こんなに量があるとは知らず、二品も頼んでしまって、かなりの満腹度。。
 
このパーキングエリアの食堂にはちょっと面白い点があって、なんと裏に畑があって、そこで採れたもぎたての新鮮な野菜を使って調理してくれる。
 
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新鮮野菜のパワーを満腹注入して、また歩き出す。
 
今日は初のセルフ撮りにもトライしてみた。これからたまに歩いてる姿も撮っていく。
 
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涿州を歩き出て、今日の目的地,高碑店入り。
 
午後3時ごろに、国道脇にホテルを見つけて、ダメ元で泊まれるか聞いてみようと入っていって、いつものように中国語で部屋があるか聞いてから、日本国籍の外国人であることを伝えた。すると、なんとまたも一軒目で外国人でも、泊めてくれる一般のホテルが見つかった。
 
そして、今日は嬉しいことに旅がはじまって、はじめて中国の友達ができた。ホテルのフロントの子と仲良くなって、話をしていくと同じ26歳ということもあって、ホテルに着いてから夜ご飯を食べるまでずっと話をして、連絡先も交換した。
 
だけど初めに言われたのは、あなたが中国語を話せて、元中国人だったから泊めたけど、もし完全な日本人だったら泊めてなかったと言われた。この街では、日本の車だと、ガソリンすら入れてもらえないほど、日本嫌いの風潮があることを知る。だから日本人ということを、ここでは安易に明かさない方がいいとアドバイスしてもらった。
 
そして、日本が過去に戦時中、中国で犯した残虐極まりない事実を知ってるか聞かれ、ここに深い歴史の傷がまだ強く残っていることを知った。歴史は変えられないけど、彼女に出会えたことで、もっと歴史の真実を知りたいと心から思うようになった。
 
今日は友達もできて、歩く旅の醍醐味を身に沁みて感じる一日だった。
 
Total: 105.1 + 18.4 = 123.5km
 
 
 
しうんより