shiunからの手紙

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明朝時代の監獄をプリズンブレイク

Day 39:明姜(mingjiang)- 临汾(linfen)= 39.6km

 
日を追って暑くなっていく中国の本格的な夏の猛暑に向け、早寝早起きをして早朝から歩き出すことにプラン変更した。昨晩は早々ベットに横たわったものの、すぐにぷ〜んという音とともに無数の小さな吸血鬼が襲いかかってきて、そのまま一晩中犠牲者になり続けた。これから夏の暑さ対策と一緒に、しっかり蚊対策も必要だ。
 
今朝は6時前に起きて、7時には旅館を出発したが、理想としては5時起きして、6時には出発したいところ。
 
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まだ朝日が登りはじめたばかりの国道108を、太陽から逃れるようにハイペースで歩き出した。そのまま一気に10km以上歩いて、洪洞(hongdong)という县級の比較的大きな街に朝9時頃到着して、そこでいちど一日の計画を練り直した。
 
それから、ひとまず市内にある明朝(1368-1644)時代の唯一中国国内に残っている監獄「苏三监狱」を訪れることにした。他にもいくつかの観光地があったが、入場チケットが高いため諦めた。(中国の有名観光地はすべて商業化されていて、観光客がしっかりとお金を落としていくシステムになっている)
 
市内の中心部の洪洞县政府のすぐ側に明朝時代の監獄は残っていた。
 
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こちらも安くはない45元(約750円)のチケットを購入して、中に入ると、今度は30元のガイドをつけないかと仕切りに言われたが結局一人で見てまわった。
 
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中に入るとまず、両側に明朝時代の囚人が入っていた部屋が並んでいる
 
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昔の囚人たちが通された首錠
 
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囚人を痛めつけるガードたちの石像
昔は死ぬまで暴行される場合もあり、死んだら専用の放棄する穴がありそこに捨てられていたほど残酷だった
 
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死刑が決まったら移される暗黒の部屋
 
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昔の時代、刑罰は残酷なものが多く、中には生きたまま肉を削ぎ取られたり…
 
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人力によって首を絞めて窒息死させたり、首を跳ねたりする五大刑罰があった。
 
いまの囚人の方がよっぽどいい獄中生活が遅れているに違いない。
 
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「苏三监狱」の名前にもなっている苏三(スーザン)には物語りがあって、無実の罪を着せられたスーザンのお話は中国ではとても有名だ。
 
監獄をプリズンブレイクした後、今日はこの街で留まるか、先に進むかを考え、灼熱の午後をあえてもうあと10km行くことにしたのだが、予定した小さな街で一軒も旅館が見当たらず、さらに15kmほど歩かざるおえなくなり、今日一日で二日分の徒歩距離を歩ききった。
 
結構な達成感を感じながら、今夜は初の中国のユースホステルを見つけて泊まることにした。
 
ここで一日歩行をお休みする。
 
Total: 720.6km
 
 
 
しうんより