shiunからの手紙

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【北インド】シューリナガルからラダック・レーへ。そしてインド歴35年のダニエルさんとの出逢い

デリーから北インドへと飛ぶ

北インドのジャンムー・カシュミール地方のシューリナガルに飛んでから、ネット環境がなくて一週間以上デジタルな手紙を更新できずにいた。
シューリナガルには計六日間滞在した。ヒマラヤ山脈を眺めながら二泊三日のトレッキングに、豪華で静かな水上ハウスボートに二泊宿泊して、リッチにシューリナガルを満喫できた。
そして昨日シューリナガルから車で14時間かけて、ラダック・レーに夜中到着した。

シューリナガルからラダック・レーまで車で14時間かけて移動

シューリナガルからラダック・レーに向かう車の中、インド人の女の子の旅人パンクティと仲良くなり、レーを一緒にまわろうと話が盛り上がった。しかし、連絡先をちゃんと交換せずに別れてしまい、彼女は僕たちが宿泊するゲストハウスを翌日訪れると約束して別れたが、今日午前中いっぱいゲストハウスで彼女のことを待ったが、結局彼女は現れなかった。
お昼になり、お腹も空いてきたことだし、とりあえず友人と二人でレーの町に繰り出すことにした。

レーの町を散策

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ボーダフォンの電波がレーでは繋がらず、地球の歩き方の切れ端を片手に、チベット料理を食べれるレストランを探すものの、案外簡単にレストランが見つからなかった。気づいたら小さいレーの町の中心部を外れた、南部にあるMoti Marketの一角で見つけた二階にあるチベット料理のレストランに入った。レストランに入ると、小さな男の子のウェイターが出迎えてくれた。あまり英語が通じず、隣のテーブルに座っていたチベット人らしき人たちがオーダーした料理と同じものを注文し、あとはモモも頼んだ。

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チベット語でなんていうか忘れたが、モチモチした食感の焼そばみたいな料理で美味しかった。

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餃子のような形をしたモモ。中にはカレー風味の野菜が詰まっていた。中身はお店ごとに色々と種類がある。

お腹も満たされ、さらに南へ町から少し離れたところにあるミニバス発着所まで歩いていき、レーの町の周辺にある観光地やゴンパ(お寺)までの行き方を軽くリサーチした。

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ミニバス発着所にはこんな感じで時刻表と料金表があり、お求めのチケットを買うことができる。

今日のところは特に行き先が決まっているわけではないので、ミニバス発着所がある場所を確認して、レーの町の方へと戻っていった。

インド歴35年のダニエルさんとチャイ屋で出逢う

レーの町の中心部まで歩いて戻り、ジャンムー・カシュミール州政府観光局の付近にある小さなチャイ屋にふらっと立ち寄った。
そこでチャイを啜っていた陽気なジェントルマンに出逢った。フランス出身のダニエルさんがはじめてインドに来たのは今から35年前になる。それから毎年のようにインドに通いつめ、レーにはもうかれこれ15回以上も来ているインド通な方だった。そんなダニエルさんは親切に初インドで、初ラダック・レーの僕たちに色々と情報提供をしてくれた。ダニエルさんの35年分のインド経験から得た貴重な情報を、持っていたメモ用紙にしっかりと書きとめた。
チャイを飲みながら話は盛り上がり、ダニエルさんが毎日通っているという"Sankarゴンパ"という僧院まで一緒にお供させてもらえることになった。

チャイ屋を出て、話をしながらSankarゴンパへと向かう。昔はソーシャルワーカーをしながら、レーでトレッキングガイドもしていたダニエルさんのインド話は面白く、歩きながら話に聞き入った。
レーの町は程よく小さく、町の端から端まで歩いても30分ほどで歩ける距離で、町の中心部から北の方にあるSankarゴンパまでも20分ほどでたどり着いた。途中細い道を通り抜けないと辿りつけない場所にあって、ダニエルさんのガイドなしではきっと巡り会えないゴンパへと導いてもらえた。

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静寂な場所に佇むSankarゴンパ。今は15人の僧侶がゴンパに住み込みで滞在している。

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チベットらしさが見られる僧院の境内の中の様子。

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新しい部屋では、立体的な曼荼羅が作られ途中だった。もう1年以上かけて作られているらしい。

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曼荼羅に描く際に使われる絵具と道具。

夕方5時半頃から僧侶による読経がはじまり、同じ境内の中に座り、チベット語による読経に耳を澄ませた。


その後、Sankarゴンパから歩いて5分ほどのダニエルさんが宿泊するChamtseという家族経営のゲストハウスにおじゃました。二人のとてもかわいい子どもさんと、すごく優しいチベット族の一家のゲストハウスは外見も内装も素晴らしく、ダニエルさんの友達ということで一泊たったの600ルピーでバルコニー付きの部屋に泊めてもらえることになった。

「出逢う人には出会うべくして出逢う」というが、今日のダニエルさんとの出逢いには本当に感謝、感謝である。

これで素敵なゲストハウスにお手頃な価格で宿泊でき、レーの町を思う存分、ゆっくりじっくりと探索することができそうで嬉しいかぎりである。

ダニエルさん、ありがとう。



しうんより