shiunからの手紙

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【ラダック・レー】レーより北の奥地、ヌブラ渓谷のパナミックで絶景温泉に無料で入浴してきた

そろそろ寒くなってくる秋の季節。 

日本人が大好きな温泉。

レーよりさらに北、ヌブラ川が流れる標高3200m前後の広々とした渓谷の地で、ダイナミックな景色を楽しみながら無料で天然の温泉に入ってきた!

 

レーよりヌブラ渓谷に行く方法

ちなみに、ヌブラ渓谷に行くには外国人用の通行許可証が必要になる。レーの町の至るところにある観光案内所で、一週間滞在可能なパーミッションを700ルピーで取得できる。滞在日数を減らせば、若干安くしてもらうことも可能だった。

 

それと、レーからヌブラ渓谷に向かう山道の途中にある2箇所のチェックポストにて、パーミッションを提出する必要もあるのでオリジナルにあわせて二枚ほどコピーもお忘れなく。

 

レーの町からシェアカー(料金は一人あたり450~500ルピー)に乗り込むと、すぐに山道を登りはじめる。

 

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標高5000mまで上がっていく山道の登り道
 

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標高5359mの頂上カラドゥン・ラにて

 

途中にある2箇所のチェックポストでパーミッションとパスポートを提出し、標高5359mにある自動車で通れる世界で最も高い峠、カラドゥン・ラKhardong Laを通過して、山を下りだすと山道は次第によくなり、レーより車で5時間ほどでヌブラ渓谷の村々に到達する。

 

お花がいっぱい「夢のキャンプ」場に宿泊

今回は、レーでお世話になってるゲストハウスの知人に連れられて、ヌブラ渓谷のスムルSumurという小さな村にある「Dream Camp」という、その知人が経営している宿泊施設に泊めてもらえることになった。

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キャンプ場は色とりどりのお花に囲まれて、畑には様々な野菜が植えられている。
彼の夢のキャンプだ。
 

スムルからバスに乗って温泉があるパナミックへ

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ヌブラ渓谷のスムル村に着いた翌日は、村にあるチベット仏教寺院をゲストハウスの家族とともに訪れ、夜には村に住む知人の娘さんの誕生日パーティーがあり、ぼくたちも参加させてもらった。

 

スムル村滞在二日目の朝一で、ローカルバスに乗り込み、ヌブラ渓谷で楽しみにしていた温泉があるパナミックに向かった。バスに揺られて一時間ほどでパナミックに到着。バス代として一人40ルピーを支払ってバスを降りた。

 

バスの外からバスの運転手に手を振ってお礼を言うと、崖の上の方を指差すので見てみると、「Panamik Hot Spring」と書かれた看板が目に入った。

 

崖道を登っていくと小川が流れていて、水に触れてみると「あったかい!!」温泉を目前にしてテンションが上がり足取りも早くなった。

 

上の方までたどり着くと、どうやらちゃんとした建物の中にお風呂があるようだ。男女別と書かれた標識はあるが、男子風呂は閉鎖されていて、男のインド人が女子風呂から出てくるのを確認して女子風呂へと入っていった。


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部屋の中にはひとつの共同湯船があり、五室ほどの個別のシャワー室も併設されていた。

 

びっくりなのは、これだけちゃんとした温泉施設にも関わらずなんと無料で入浴できちゃうのだ。

 

早速水着に着替えて、湯船に向かう。

一気に全身お湯につけると、最初は熱く感じられたが、慣れてくると日本人にとって程よい湯加減で気持ちいい。
しかも10月の今はもうすでにオフシーズンで観光客はほとんどおらず、自分たちだけで湯船を独占して、ゆっくりと旅の疲れを癒せた。

 

ダイナミックな景色を眺めながら楽しめる天然の露天風呂もある

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せっかく渓谷の山々に囲まれたダイナミックな景色を楽しみたい人向けに、天然の露天風呂も発見した。室内のお風呂を出て、外にある階段を登っていき山道に沿って歩いていくと、山の裏手に温水の小川が流れている。

全身浸かることはできないが、この小川に寝そべって目の前に広がるダイナミックな景色を眺めながら、天然の小川温泉に入るのが最高に気持ちがいい。小川の上流は温水が暑すぎるので、少し小川を下ったところで入るといい。
 

温泉の帰りに、インド初のヒッチハイクにも成功

室内温泉と、小川の天然露天風呂の両方を思う存分に堪能し、室内温泉に併設されている食堂でランチをとった。この食堂のチベット料理、Mok Mok(ベジモモ)がこれまた絶品で、思わずもう一皿頼みたくなる。
 
ランチを終えて、日曜日には午後二時半に一日一本しか出てないというローカルバスに乗るため、スムル村まで帰ろうと温泉から道路まで降りていった。バスが来るまで若干時間に余裕があり、それにインドで時間通りにバスが本当に通るのか定かではなかったので、バスが来るまでの間に、インド初のヒッチハイクにチャレンジしてみることにした。
 
日曜だからなのか、あまり車は通りはなく、数台の通り過ぎる車に親指でヒッチハイクを敢行してみるものの、観光客を乗せた乗用車のようであえなく撃沈。。
 
とその時一台の地元の車が通りがかり、無理かな〜と思いながらもヒッチハイクをしてみると、道沿いに車を止まってくれた。車の中には運転手以外に、助手席にはすでにお坊さんが、そして後ろの席には子連れの親子が乗車していた。ここにあと二人も乗せてもらうのは厳しいかのように思えた。
 
ところが、お坊さんはここで下車すると言って車を降りたので、さすがに自分たちが乗せてもらうためにわざわざ降りてもらうわけにはいかないので引き止めようとすると、「本当にここで下車する予定だったから」的なことを言ってくれて、ぼくたちインドで初のヒッチハイクを成功させた。
 
乗せてくれたのは、小学校で先生をしてるタシさんという方で、ちょうど地元パナミックから小学校に戻る道の途中で拾ってくれた。
「車に席が空いてれば、人を乗せるよ」というタシさんは、確かにお坊さんから子連れの親子、ぼくたちの後にも地元のお婆ちゃんを一人ひろい乗せる、心優しい方だった。
 
行きのローカルバスに比べて、タシさんのドライブテクニックのおかげで、パナミックから一時間もしないうちにスムル村に到着し、タシさんにお礼をいって車を降りた。 


ヌブラ渓谷のパナミックで、無料で絶景温泉を満喫し、帰りにはインド初のヒッチハイクも成功させて、また素晴らしい一日を過ごせたことに今日も感謝である。
 
 
 
しうんより