軽トラキャンパーを超えた、廃油で走るディーゼルのトラックキャンパーづくりに挑戦します
どうも、生きる実験家のしうんです。
今日はヤフオクで落札した1トンのディーゼルトラックを取りに、長野から神戸まで高速バスに乗って移動してます。
「あれ?軽トラックで軽トラキャンパー作るんじゃなかったの??」と、このブログを読んでくれてる皆さんはお気づきになるかもしれませんが、大幅に計画を変更し、軽トラでつくるのをやめました。そして改めて6月から廃油で走るディーゼルのトラックキャンパーづくりに挑戦することにしました!
いや〜、我ながらこの一ヶ月は急展開すぎてびっくりです。
当初は、群馬で友人と軽トラキャンパーを製作する予定だったのが、長野の安曇野にあるセルフビルドの宿でスタッフしながらトラックキャンパーをつくることになり、自分でゼロからDIYするはずだった軽トラキャンパーにいま暮らしてるんですよ。それで最終的には軽トラキャンパーをやめて、ディーゼルの1トントラックをヤフオクで落札し、廃油で走るWVO車に改造したトラックキャンパーをつくることになったんです。
軽トラキャンパーに一ヶ月暮らしてみた気づき
ちょうど今日で軽トラキャンパーに寝泊まりするようになって一ヶ月が経ちました。
そもそもなぜ自分でゼロからつくるはずだった軽トラキャンパーでいきなり暮らしはじめたのかというと、軽トラキャンパーを自主製作した長野の安曇野にあるセルフビルドの宿「シャロムヒュッテ」宿主の臼井健二さんを訪ねて長野に来た際に、「こっちに居候しながら軽トラキャンパーをつくってみたらどうか」と言ってもらえたのがきっかけでした。
それで健二さんが去年製作した「足るたる号」に居候させてもらいながら宿のスタッフもすることになったのです。自分でつくる前に軽トラキャンパーで一ヶ月暮らせたのは非常に貴重な体験です。
実際に軽トラキャンパー「足るたる号」で暮らしてみて気づいたことがたくさんあるので、軽トラキャンパーのミニマムライフに興味がある方のためにもシェアしておきたいと思います。
軽トラキャンパーの特徴とよさ
軽トラキャンパーとは、軽トラックの荷台にキャンパーシェル(小屋)を建てたものです。
従来のキャンピングカーと違う最大の特徴として、小屋の部分を取り外すことで軽トラをそのまま移動や農作業用に使えて、独立させた小屋に住めば、移動と居住双方が軽トラキャンパー一つで可能になります。そして軽トラと小屋を合体させれば、キャンピングカーのように旅しながら暮らすこともできる多機能性を持ち合わせ、コンパクトであるのが軽トラキャンパーの最大の特徴であり、よさです。また維持費や税金が安く、高速料金も安いのは魅力です。
小さくオフグリットに暮らす、軽トラキャンパーのミニマムライフ
軽トラの荷台は、確かに限られた一畳という世間的に住まうにはありえないと思うほど狭い空間かもしれませんが、ミニマリストのぼくにとっては必要最小限の空間で居心地よく暮らせてます。今回はそんな軽トラキャンパー「足るたる号」の生活を快適にする工夫された多機能もご紹介します。
200wのソーラーパネルでエネルギー自給
まずは現代生活に欠かせなくなった電気は、屋根にのせた二枚の100wソーラーパネルをバッテリーに貯めて使うことでエネルギーを自給してます。家が大きいとエネルギーの消費も多いですよね、でも小さな小屋ならバッテリー一つで生活に必要な電力を賄えちゃいます。昼間に電気を使うことはほぼないので、バッテリーに貯めた電気を夜間はLED電球一つで充分室内を明るくできます。他にはスマホの充電をしたり、電気ポンプで20Lのタンクに貯めた水をシンクで使うくらいです。暮らしを小さくすると、そんなに電気は必要ないように思います。
ベットが収納箱、椅子と机にもなる
軽トラキャンパーの後ろからハッチバックを開けると左手がミニキッチンになっていて、右手には収納箱が二つ縦に並んで置かれていて、その間には板が設置されています。全部並べるとベットになるし、板を壁に取り付けると机が出現し収納箱が椅子に早変わりします。
椅子と机にすれば、こんな感じでパソコン作業にも使えます。
ミニキッチンと電動式シャワーヘッド
蓋を開けると水回りのシンクが出現
ミニキッチンの棚では、ガスコンロを使って水を沸かしたり簡単な料理ができます。また20Lのタンクに貯められた水を電動式シャワーヘッドで使えて、またこのシャワーヘッドを外に伸ばせばシャワーを浴びることも可能です。ただ電気がないと水が使えなくなるのは不便なので、ノズルがついてるタンクの水をそのまま使うのもいいかもしれません。
軽トラキャンパーにはできない、ディーゼルトラックキャンパーの強み
ミニマムで最強だと思われる軽トラキャンパーですが、軽トラックには最大積載量という「荷台に乗せていい限度の重量」があります。そして最大積載寸法という「荷台に乗せてもいい限度の高さ、長さ、幅」が厳密に定められています。
道路交通法によると、
- 高さが車体を含めて2.5mまで
- 長さは車両の1/10(10%)まで
- 幅は車両の幅まで
これに最大積載量が350kgという制限が加わります。
健二さんがつくった「足るたる号」のシェルが約450kgなので規定より100kgほどオーバーしてしまいます。あと問題点としては最大積載の高さが2.5mまでだと車内の高さが170cmほどで、身長が185cmのぼくは真っ直ぐ立てないのにはストレスを感じます。
そこで、健二さんが提案してくれたのがディーゼルの1トントラックです。
ディーゼルの1トントラックでつくる面白み
(軽トラより一回り大きい1トントラックとサイズ比較)
捨てられる廃油で車を走らす
1トンの中でもディーゼル車にこだわったのは、WVO(Waste Vegetable Oil)という捨てられる廃油や天ぷら油で車を走らすシステムが導入できるからです。
このまま長い年月をかけて生成された地下資源である石油を使い続ければあと30-40年で枯渇してしまうと言われていますが、家庭やお店から出る捨てられる廃油を、ろ過して燃料に変えて車を走らせることができるWVOのシステムは地球環境にも優しく、ガソリン代がかからないのでお財布にも優しいですね。
1トントラックならロフト付きの小屋も夢じゃない
軽トラの規制の中ではどうしても限られた一畳ほどの空間になってしまいますが、1トントラックなら居住するにも充分なスペースが確保できます。
1トントラックなら、
- 高さが3.8mまで
- 最大積載量1000kgまで
軽トラの規制内では難しい、三角屋根やロフトスペースを作ることだって夢じゃないんです。最大積載量も2倍以上あるので、外装と内装にこだわって無垢の木でつくりたいなと考えてます。