shiunからの手紙

Live different.

お金と経済中心のシステムからの脱歩

Day15:石家庄(shijiazhuang)→ 鹿泉(luquan)= 19.7km

今日は朝7時半に起きて、11時前にホテルを出発してまず、靴下を買い求めに石家庄市内にあるUNIQLOへ向かった。中国の大都市ならユニクロは結構どこにでもあって、製品は中国で生産されてても、もはや世界のユニクロだから安心できる。三足で79元(約1300円)と日本より若干高めだが、これで一安心して歩ければ安いもんだ。

毎日長距離を歩いて、ちょっとした発見があった。新しい靴を履きはじめて、ちょっとでも擦れる箇所があると、長く歩ればそこが擦り傷となる。はじめは痛くない摩擦も溜まれば、痛い傷となる。これは、生きる上での教訓にもなる。

「何事も早い段階から小さな摩擦を処置しないと、後々大きな傷となって大変な痛手を負うことになる。」

やはり実体験から、学ぶことは多い。


今日は大都会の中を主に歩いて、特に写真に収めたい興味あるものが少なかったため、大都会を歩いて巡りながら考えたことをメインで書いていく。

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Modernized big city Shijiazhuang.

まるでニューヨークを思わせる近代都市風景の石家庄。


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I met this interesting truck on my way today.

石家庄市内を歩き出て、郊外へと向かう途中、道端に止まってた一台のトラック。近づくに連れ、夥しい数の蜜蜂がトラックに積まれていた蜜箱の辺りを旋回していた。近くを通りすぎる際、刺されるのではないかとちょっと心配したが、何事もなかった。


昨日の中国徒歩横断記にも書いたが、僕は大都会があまり好きではない。なぜなら、人間集合体で社会の最先端である近代都市の在り方に疑問を感じるからだ。

いま主要な人間圏の世界は、お金と経済を中心に組まれたシステムの中で動いている。生きることはお金と直結していて、命さえもお金に換算される。人々は、人間らしく、より豊かな幸せを求めて、何にでも交換できるお金を少しでも多く手に入れようと必死で働く。

このシステムの中で、資本家は豊かになり、労働者は搾取される。システムから逃れることはそう簡単なことではない。なぜならお金がないことは、このシステムの中では生きられないことを意味する(僕は去年生きる実験をして、日本で半年間無一文でも幸せに生きれたが)。

お金のシステムは、お金がない恐怖と絶望感を人に与え、お金があれば欲望を満たせて幸せになれるという洗脳を、人々の頭の中に埋め込んだ。

このまるで宗教のようなお金のシステム自体を疑いもしない、ただシステムの中で生きている人もいれば、システムの歪みを感じる人もいる。そして、システムに変化を起こそうと行動を起こす人もいる。

僕は正直いまの社会のシステムとどう向き合うべきか、まだよく分かっていない。ただ分かっているのは、このシステムの中に戻って、何事もなかったかのように、知ってしまった真実を無視して生きることはもう僕にはできない。それでも悩み考えて、今すぐ答えが見つかりそうにないから、歩きながらリアルな世界を自分の目と脚で巡りながら、考えてみようというのが、今のところの"答え"だ。この旅の先にどんな出会いがあって、どんな結末"答え"があるのかは分からない。今は旅の道中を楽しみながら、まだ見ぬ"未知"なる世界に、これからも飛び込んでいく。

お金と経済中心のシステムからの脱歩も一歩ずつ。


Total: 291.8 + 19.7 = 311.5km



しうんより